エックスヒビティズム
エックスヒビティズム






スーパーで買ってきた焼き鳥を 

くしからバラしてお皿に盛って 

電子レンジでチンして 

クッキングペーパーを敷くのを忘れたと焦っても 

もう遅くて 

でも温まった焼き鳥はとても美味しくて 

そんな事は気にならなくなった。 

 

私は他人に心を開かないの。 

信じられるのは

美味しいものと

綺麗なものと 

愛らしい動物だけ。 

それでいいの 

それで私は幸せなの。 



雑貨屋で買ってきた豚のガラスの小物を 

包装紙から出して眺めて 

ティッシュで綺麗に拭いて 

よけいにホコリがついてしまったと焦っても 

もう遅くて 

でも光にかざすととても美しくて 

そんな事は気にならなくなった。



私は他人に心を開かないの。 

信じられるのは

美味しいものと

綺麗なものと 

愛らしい動物だけ。 

それでいいの 

それで私は幸せなの。



ペットショップで買ってきたかわいい兎を 

キャリーバッグから出して撫でてあげて 

服に足跡がついてしまって 

足を拭いてあげれば良かったと焦っても 

もう遅くて 

でも仕草がとてもかわいくて 

そんな事は気にならなくなった。  



私は他人に心を開かないの。 

信じられるのは

美味しいものと

綺麗なものと 

愛らしい動物だけ。 

それでいいの 

それで私は幸せなの。 



他人は私の事を

寂しいヤツだ 

って言うけれど 

だから何?って感じで

全然気にならないわ。

私は私を裏切らないモノだけ信じるの 

それの何がいけないの? 

私、誰にも心の中を見せないわ。 






なぁんてずっと強がっていたけれど 

そろそろ疲れたわ。 

ええ、本当は寂しいわよ。 

だから何よ…。  





私 

この人にだけは心を開いても良いって 

そう思えちゃう男性を見つけたわ。 

この人にだけは心を露出させなきゃ失礼だって 

そう思ったの。

私、変わるわ。



さぁ 

固い殻を脱ぎ捨てて 

違う私になりましょ。 

 

 

 

 

 

 

 

 




















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